Taisuki Café

台湾が大好き♡

平日の台南散策のお勧め:東区でタイムスリップ旅(上)


最近、台南の中西区がかなり賑やかだね、
そろそろ閑静な台南の「東区」を楽しめば?


今度の散策路線は台南の「東区」。この地図の右下。地図提供|台南市政府観光旅遊局

♡まず、台南散策を始める前、心の準備を〜

【台南散策の仕方とは】

◎ 平日の方が良い。酷暑のシーズンは、できるだけ夕方ぐらい出発した方が良い。
◎ 歩きやすい靴を履き、一人から五人以下のチームで歩くのが一番。気持ちの良いリズムで歩くのが良い。
◎ 時々、座って休憩をとったり、ボーとしたりすることが必要。
◎ お腹が空いたら食べる。喉が渇いたら飲む。何をミスしても悔いなし。これからもずっと台湾に来る(100回ぐらい)思いで挑む。結婚を前提として台南と付き合おう。
◎ 路地が良い。迷子になったら人に聞くべし。
◎ 名店やグルメのために、食い倒れる必要はない。胃薬は台南旅行の必携ではない。ゆっくりのんびりするのがポイント。

《台湾鉄道 台南駅出発の散策コース》
コースの特徴☞☞☞
東菜市巡り╱食器購入╱現地の人たちの行きつき麺屋台╱府城隍廟と嶽帝廟にて善悪決算╱裕仁皇太子の知事官邸にてまったり╱台北の書店街(重慶南路)にも引けを取らない昔ながらの台南書店街╱昔懐かしのスターフルーツの蜜漬け╱クラシックな「アイス屋」の小倉アイス╱新建國戲院での十八禁の楽しみ╱たそがれにちょうど良い圓環のB級グルメ

【スタート:温かみのある台湾鉄道 台南駅の地上プラットホーム】

到着でも出発でも、この駅のスケジュールタイムは数十分、もしくっはもっと長くでもいいのでとっておいてください。待ち合わせの人が溢れるロビーやプラットホームにいて、太陽の光と旅人たちが移動していくのを見るのが、台南体質へスウィッチを入れる重要な時間。体内で故郷と異郷のスイッチを切り替えるプチ心の儀式だと言えよう。

台南市政府と線路沿いのエリアに住む台南市民の間には、鉄道地下化政策については、賛成派と反対派がいて、この2つの意見が交わるまでは、まだまだ何年間かあるでしょう。台湾有数の大都市になった台南には、もう全国的に珍しくなった地上駅が、盛夏の燦々とする太陽や冬の光を浴びて、故郷帰りや異郷の友人を迎え、列車が到着し、コンクリートのプラットホームを踏んだら、すぐにコートを脱ぎ、冬の台湾北部の陰湿多雨の不快感を払ってくれる。また、夏の酷暑の日には、地上駅に清々しい風が吹く。もしいつか台南駅が地底に沈むことになったら、感傷的な「再見」になるのでしょう。

台南、路面駅で皆列車を待っている。写真|Cho-Hsun Lu

駅の本体はもう立派な古跡であり、時間はまるで止まったようである。二階は昔のステーションレストラン。小さい頃、家族と一緒に洗い出し仕上げの階段を登って、二階で食事をしていた。生まれて初めてここで、宮保雞丁を食べた。ウェイターはまっ白なシャツを着ていた。父は、ここの十八番が外省人の料理だと言った。毎年駅二階の修復計画の噂を聞いているが、全然何も進んでいない。ずっと古いままでいい、そのまま保存してくれる方が落ち着く。もし昔のあの頃のような姿に戻れれば、もっといいな、なんて思ってしまう。プラットホームやロビーの椅子、チケット売り場の台南訛り、高い天井に漂う歴史感、などなど、旅人と駅は、短い出会いに適度の歴史感という関係をもっている。この駅で列車を待つこと自体、ノスタルジーの一部である。

台南駅からスタートする散歩は、この町と長く付き合うスタートになる。荷物は少なめ、歩きやすい靴、空腹で来て良い。慌てて「ディンドンディンドン」(台湾コンビニの入店音)のコンビニへ行かないで。台南の善意を裏切ってしまうから。

写真|Taisuki Café編集部

◆台南駅に行く方法:

台鉄西部各線に乗って、台南まで
台湾新幹線(高鉄)台南駅から台鐡沙崙線に乗り換え(高鉄台南駅は台鉄沙崙駅に直通、台鉄台南駅まで22分ぐらい)

【台南知事官邸:皇太子の過ごした時間へ】

台南駅出て左へ曲がって、北門路を歩いて、衛民街についたら、左へ曲がる。鉄道の下の地下道に潜ることは、まるでタイムスリップのようだ。老台南人のいう「時計楼」いわゆる「台南知事官邸」の建物が現れたのは、1923年であり、後に昭和天皇になる裕仁皇太子も、この道を歩いていたことでしょう。

この修復された古跡は、変わらず静かでいい雰囲気を醸し出してくれる。館内に各種の文化的なショップがあり、自由に読める蔵書もある。小さなレストランもあって、一休みに最適。ひとり旅の場合、本を読んだり、何か書いたり、描いたりするのは、お茶一杯やコーヒーとデザートタイムにちょうど良い。

写真|米果撮影

私は二階の廊下で涼を取り、近所の庭園や屋上を見下ろすことが好き。二階の隅っこの部屋が特に私のお気に入り。この部屋は、1923年に皇太子が宿泊した部屋を再現しており、その年の4月16日、皇太子の船が基隆港に到着後、その日は、台湾総督官邸(現在の台北賓館)に泊まった。そして南に行って、20日に台南到着、台南御泊所に泊まった。すなわちこの台南知事官邸。

部屋内のテーブルとランプの下に、いつかの写真フレームが置かれてある。その中のモノクロ写真は、いつも私に皇太子の台湾訪問が、もしかして生涯に渡り珍しい貴重な快楽時間ではないかと思わせる。

◆台南知事官邸:台南市衛民街一号 月曜休み

【衛民街70巷、鹿早、1967、そして路地景色】
鹿早の鹿ちゃん、写真|Scott

普通の一軒家だが、食器が美しくて、すべてのものをコンテナで運んで持って帰ろうかと思うほど。文学青年風のオーナーさんは計算が苦手で、お母様の方がレジに立つ姿はとても凜々しい。値段がはっきりして、古い新聞紙で食器を包む動作が気持ち良いし、なんだか日本の路地裏の銭湯の女番頭さん風な気勢がある。それもここで食器を買うこと以外の楽しみ。路地の中の、「鹿早茶屋」、「餐桌上的鹿早」以外にも、民宿「1967時尚私人會館」もある。それに昭和風味の「Hibari雲雀号」があり、以前は食事も提供していたが、最近は食器の専門店になった。

もし鹿早の食器を購入しようと思ったら、出発前に営業時間をしてほしい。今は火曜休み、平日13:00~18:00,土日11:00~18:00。もし開店してたら、縁があると思ってほしい。もしその時お店が休みだったら、また今度ね。そんな風に思ってほしい。小さな店舗ながらインテリアがお洒落。

小道に入って、「鹿早」、「雲雀号」と「1967」に囲まれた広場に来たら、ウサギさんが道を導いてくれるような、アリスのワンダーランドに落ちた気持ちになる。大きい声を出さないでね。小道には住民たちの日常があるから。

◆鹿早茶屋:台南市衛民街70巷1號
◆餐桌上的鹿早:台南市衛民街70巷16號
1967時尚私人會館:台南市衛民街70巷2-1號

【百年の歴史を持つ「東菜市」:タバコなしの伝統市場】

衛民街70巷の向こうの武徳街を渡ったら、今度は青年路に来て、100年の歴史をもつ東門菜市場(俗称:東菜市)に繋がっている。昔は城内の「西市場」(俗称:大菜市)と同様に有名だったが、西市場が早くも衰退し、東菜市が今も盛えている。そして、全面禁煙のタバコなし市場に進化した。店が多いし、よく整理されるし、海鮮、肉類、野菜がきれいに並べられている。虱目魚の骨抜きをする手続きがまるで芸術演出のような魚屋さんがいて、南部の特産の「珍珠玉米」があったり、コスパがいい油飯と紅茶ミルクがあったりする。大きな釜で煮る、大腸豬血湯(モツと豚の血の豆腐のスープ)、ゆでピーナツ、総菜、滷味(ルーウェイ)、新鮮なエビ、そして一年中買える手作りの「潤餅皮」の皮など、どれも購買意欲をそそられる。

それに、台湾製造の「台湾風」パジャマ、値段も質も「美」しい。

市場内には、麺屋が数軒あり、ほとんどが家族代々継いできた店で、凄く繁盛している。味が驚くほど美味しい。市場で麺を食べて、ブランチとするのは、台南人の習慣である。

東菜市入り口、写真 |My photo is my life

◆東菜市公有零售市場:台南市青年路164巷26號

(続きは「」編まで)

寄稿者情報

米果
台北在住の台南人、
小説やエッセイ、随筆などを書く。
料理と散策が大好き。
日本の小説や映画も熱中。
作家の宮部みゆきと映画監督の山田洋次と是枝裕和の大ファン。

インターネット本屋さん博客來OKAPIの 「日本小說教我的事」 、来日カフェ 「無謀な小旅行」 、月刊誌『Taipei Walker』の「我が家のテーブル」、週刊誌『新新聞』の「小事放送」、
インターネットメディア「天下独立評論」の 「台北捌玖零」 などのコラムを担当。

Twitter: @chensumi
IG:@mimiko999
Facebook:https://www.facebook.com/dearmimiko

コメント

*
*
* (will not be published.)

Return Top