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西門町のパイグー「金」三角:食べたら金運アップかも?

西門町のパイグー「金」三角:食べたら金運アップかも?

台北の西門町には店名に「金」とつく「排骨」の名店が3軒あります。

私がこの西門町の排骨を巡る話に興味を持ったのは、以前、ふらりと西門町の「誠品デパート」に買い物に行った際に、近くの裏路地で「金満園排骨」というローカルレストランに出会ったからです。金満園のサクサクとして、ジューシーな排骨を食べて、そのおいしさに心惹かれ、家に帰って店のことを調べてみました。

元々1970年代に創業した「金園排骨」というおいしくて人気の排骨屋さんがあったそうなのですが、オーナーの女性はあまりビジネスがうまくなく、その後「金園排骨」というブランドが競売にかけられてしまったそうです。

そして「金園排骨」のブランドは、別のオーナーの手に渡り、今はフランチャイズ化されたそうです。しかし、創業当時から「金園排骨」に勤めていた何人かの従業員たちは、元々の「金園」の味を受け継ぎ、1人は「金満園排骨」と名前を改め、そして別の人は「金軒排骨」としてお店を出し、そしてまた別の人が「金園排骨」を名乗り、現在創業当時の味を受け継ぐお店が3軒西門町に集まっているそうです。どの店にも「金」の文字が残り、それぞれ独自のおいしさを持つ排骨の名店として、確固たる地位を築き上げています。

この話を見た時、西門町の「金」の付く排骨の名店を「全制覇したい!」という野望が私の中で沸々と芽生えました。地図上で見るとこの3軒の位置関係は、いびつな二等辺三角形のような形になるので、これを勝手に「西門町のパイグー金三角」と名付けたいと思います。

「西門町のパイグー金三角」のお店の話に入る前に、まず台湾の国民食とも言える「排骨」について、説明したいと思います。
排骨は中国語で「パイグー」と読み、日本でも中華料理店で、「パイコー」「パーコー」などと呼ばれている馴染みの深い食べ物です。「排骨」は、料理そのもののメニュー名としても使われますが、元々は「骨付きの肉」という意味で、つまり「スペアリブ」を指します。しかし「排骨飯」「排骨麵」と呼ぶときにはそれは料理名で、豚のスペアリブにスパイスなどで下ごしらえして、衣を付けて揚げた「スペアリブのから揚げ」を指します。台湾の食文化において、「排骨」という料理は欠かせない存在であり、お弁当のおかずの定番、食事の定番として多くの人に愛され、「排骨なくして台湾の小吃文化は語れない」といっても過言ではないと思います。

金一:正統中の正統−−「金滿園排骨」

さて、「西門町のパイグー金三角」、私が一軒目に訪れたのは前述の「金満園排骨」でした。後に調べてみると、金三角の中でも「金園」の味を一番正統に受け継ぐお店だそうです。大通りから一本入った路地裏に店を構えているにもかかわらず、店内はいつも地元の人でいっぱいで、席が空くのを待つ人が絶えません。常連客は、パッと食べてパッと出ていくという感じなので、並んでいてもそんなに待つことはないでしょう。

看板メニューの「排骨飯」110元、をオーダーすると、おかずののったご飯とアツアツサクサクの排骨、そしてスープがセットになっています。

排骨は、衣がサクサクで肉もとてもジューシー!添えてあるキュウリの酢漬けと食べるとあっさりして、さらに食が進みます。ごはんには、野菜炒めと少しだけ魯肉がのっていて、とろけるような魯肉もとても美味です。すっかりこの「金満園」の排骨の虜になり、ここから私の西門町の排骨の旅が始まることになったのでした。

金滿園排骨
場所:台北市萬華區武昌街二段82巷3弄1號
電話:(02) 2331 5194
時間:11:00 ~21:00
http://www.kmy1973.com.tw/

金二:スパイスが強い「金軒排骨」

そして別の日に改めて2軒目に訪れたのは「金軒排骨」。MRT西門町のメイン出口とも言える6番出口を出て、すぐの小道を進むとあります。この道は、このまま進むと西門町の小吃の代表とも言える「阿宗麵線」のお店の近くに出ます。

豪快にザクザクとカットされた「金軒排骨飯」120元。もちろんこちらも排骨が看板メニューです。五香粉などの台湾らしいスパイスがしっかり効いた排骨は、揚げ加減が絶妙で、噛むと「サクッ」と音が聞こえるほどカリッと揚がっています。どのお店でもおかずがのったごはんが出てくるのが定番で、野菜も摂ることができるのがとてもうれしいです。

排骨は、スパイスが強めで、八角など台湾独特の香辛料苦手な人は気になるかもしれませんが、逆にそういうテイストが好きな人に人にはたまらない味わい。思わず台湾ビールが飲みたくなりますね。スープは、箸やスプーンなどが置かれたセルフコーナーにある大きな寸胴鍋から自分で取ります。こういう台湾のローカル感溢れる部分も、台湾小吃を味わう醍醐味な気がします。

金軒排骨 西門總店
場所:台北市萬華區峨嵋街6巷4號1-2樓
電話:(02)2331-2119
時間:11:00 ~20:30

金三:異世界の中にあるパイグー店「金園排骨 分店」

「西門町のパイグー金三角」の3軒目として訪れたのは、萬華萬年百貨地下一階の様々な小吃店が集まったフロアにある「金園排骨 分店」。西門町にある「萬年百貨」は、以前は若者の聖地として人気を博し、「萬年百貨に行くために台北に行く」というほどだったそうですが、今はマニアックなお店が揃うサブカルチャーっぽさがある場所になってきました。
そんな萬年百貨の地下一階も、少し異世界観が漂うなんとも言えない空気が流れています。小吃店が立ち並ぶ奥へと進むと、ひっそりと「金園排骨 分店」があります。

外から見ると、お店に活気がなく、入るのをためらってしまうくらいなのですが、実は店の作りが、レジ → 厨房 → 席となっていて、奥に進むとびっくりするくらいお客さんがいて、ほぼ満席だったりするのでびっくりします。

そして「西門町のパイグー金三角」をコンプリートする「排骨飯」120元。こちらも排骨とおかずののった魯肉飯、スープがセットです。ここのご飯はお茶碗に入っていました。排骨はカラリと揚げられて、こちらもサクサク。豚肉が柔らかく、3軒の中では一番香辛料の割合が少ない気もします。お茶碗の魯肉飯の上にのせられたおかずは強めにニンニクが効いて、個人的にとても好みの味わいでした。
実は、金園では、「炸春捲」90元、もぜひ食べてほしい一品です。お店自慢の春巻きで、中はキャベツがたっぷり。味は薄めですが、コショウが効いて、そしてなんといっても皮がサクサク、ボリューム満点です。


「西門町のパイグー金三角」と題し、3店の排骨店を紹介したのですが、短い台湾旅行中に3軒も排骨店を回ることができないので、手っ取り早くオススメを教えてほしいと思うかもしれませんね。私が読者だったとしてもそう思います(笑)。実は3軒とも個性があって、どの店もおいしいし、それぞれの好みがあるので1店だけに絞るのは難しいのです。

でもどれか1店だけしか行けないと言われたら、駅から近くて入りやすい雰囲気、そして「阿宗麵線」からも近いからという理由で「金軒排骨」をおすすめするのが台湾情報ライターとしての私の役目かもしれません。

金園排骨 分店
場所:台北市萬華區西寧南路70號B1樓11室(萬年百貨内)
電話:(02) 2381 9797
時間:11:30 ~22:00

(アイキャッチ デザイン:Tu²)

寄稿者情報

MIKIKO
台湾在住6年。台湾情報を伝えるライター.ブロガーとして幅広く情報を発信。美味しいものや目新しいものが大好きで、台湾全土のローカルフードやトレンドグルメを食べ歩いている。台湾人よりも台湾のグルメ情報に詳しい、と言われるほどのくいしんぼう女子。

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