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小吃の宝庫、夜市!「饒河街夜市」で味わう絶品エビ腸粉と心温まる排骨湯

連載:「日本女子の一人旅小吃」

台湾の小吃スポットとして外せないのが「夜市」。安くておいしいグルメの屋台やお店がずらりと並び、一人でも気軽に行ける食事スポットとしても大変重宝します。

台北には数々の夜市がある中で、個人的に好みの夜市がいくつかあります。夜市では、グルメを楽しむのはもちろんですが、プチプラファッションなども手に入るので、撮影で新しい服が何着か欲しいな、なんて時に行くのは「士林夜市」。台北で一番有名な夜市と言っても過言ではない士林夜市は、小吃屋台だけでなく、トレンドを意識したファッションアイテムのお店もひしめき、ショッピングも楽しめます。

食べること重視なら「寧夏夜市」。寧夏夜市は、小規模ながら、地元っ子も認める美食屋台が軒を連ねるハイレベルな夜市。お気に入りの豆花屋さんや、焼き餃子のお店があり、グルメな友人を案内するときにも寧夏夜市に行くことが多いです。

そして、「食」と「買い物」のどちらの欲もしっかり満たしてくれるのは「饒河街夜市」。台北の松山エリアにある饒河街夜市は、以前はあまり交通の便が良くなく、好きだけど訪れる機会の少ない夜市でした。しかし、2014年末にMRT松山新店線が開通し、松山駅で下車すれば、徒歩3分ほどで饒河街夜市に到着できるようになりました。さらに、饒河街夜市の近くには、台北で有名な衣料品の問屋街「五分埔」があり、お買い物もたっぷり楽しめるという、とっても充実した夜市です。今回は饒河街夜市のお気に入りの小吃をご紹介するとともに、台湾の夜市の楽しみ方をお伝えしたいと思います!

夜市の前に、まずはパワースポット慈祐宮へお参り

まず、台湾の夜市の歴史を紐解くと、夜市は寺や廟の周辺にあると言われています。信仰深い台湾の人は、お参りのために寺によく足を運びます。参拝者がたくさん訪れる寺の周りに、屋台が出るようになり、それがだんだんと広がり現在の夜市のようになっていったと言われています。

饒河街夜市の西側にも「慈祐宮」という絢爛豪華な廟があります。夜市に活気が出る夕方以降に訪れると、ライトアップされた慈祐宮の美しさに思わず息をのんでしまうほどです。この慈祐宮の周りに集まった屋台から饒河街夜市が出来たと言われ、夜市散策の前にぜひ訪れたい場所です。

1753年にこの地に創建された慈祐宮は、260年以上の歴史を持つ台湾でも大変重要な廟です。慈祐宮は、通称「松山媽祖廟」とも呼ばれ、主に航海・漁業の守護神とされる道教の女神、媽祖様を祭っています。台湾の寺や廟では、道教、仏教の神様を合わせて祭るところも多く、慈祐宮には媽祖様の他にも観音菩薩など、様々な神様が祭られ、ご利益はオールマイティ!

さらに驚いたのは、お賽銭はEasy Card(悠遊卡)で払えたり、厄払いのご祈祷料金も払えるATMが廟内に設けられていたりと、とってもハイテク。このATMは、レシートにおみくじが印刷されているというので、これまた驚きですね!

旧正月の前後になると、手作りランタンの展示もあって、とても賑やかです。夜市の前には慈祐宮で、まず神様にご挨拶しましょう。

松山慈祐宮
場所:台北市松山区八徳路4段761號
電話:(02) 2766-3012
夜市を楽しめる準備

夜市を存分に楽しむために準備した方が良い持ち物があります。
【夜市に行く際の必須装備】
☑プラスチックバッグ
☑小さ目のビニール袋
☑ウェットティッシュ
☑ティッシュ
☑貴重品、持ち物に対する警戒心

ビニール袋は食べきれなかったものを入れたり、夜市では所定場所にしかゴミ箱が無いため、一時的にゴミを入れて持ち歩くのにも便利です!ウェットティッシュとティッシュは台湾旅行の必需品!特に夜市では手を洗える場所が少なかったりするので必ず持っていった方が良いです。

そして一番重要なポイント、何時も貴重品や持ち物には気を配ってくださいね!外国人の多い夜市には、必ずスリがいます。注意して、しすぎることは決してないのです。

準備が整ったら、いざ夜市を満喫しに行きましょう!饒河街夜市は、1本道にまっすぐと伸びる夜市です。規模もそんなに大きくなく、迷子にもなりにくいので、夜市ビギナーや家族連れにもピッタリです。

私の中で饒河街夜市の入り口と言えば、西側の八徳路に面した方だと思い込んでいましたが、先日台湾人の友人と話したときは、慈祐宮に面した方が入り口じゃない?と言っていました。確かに、慈祐宮の周りから派生したという歴史を考えると慈祐宮の方が入り口かもしれませんね。

慈祐宮の方から饒河街夜市に入ると、まず目に飛び込んでくるのは「福州世祖胡椒餅」の大行列。こちらの胡椒餅は、饒河街夜市の人気No.1と言っても間違いないほど、平日休日問わず、ずーっと行列が絶えません。確かにアツアツで肉汁たっぷりの胡椒餅は、この夜市を代表する小吃。

65元で高級レストランに勝るほどのおいしい腸粉「心心港式腸粉」

しかし、饒河街夜市を訪れると、私は、胡椒餅の行列を横目に一目散に訪れるお店があります。「心心港式腸粉」という腸粉の屋台です。ここの腸粉を食べるためだけに、饒河街夜市に訪れていると言っても過言ではないほど、ここの腸粉が大好きです。

慈祐宮の方から入って、向かって左側のレーンを西に向かって歩きます。わりと慈祐宮から近いところら辺に屋台を出しています。

私が初めてこのお店の腸粉を食べたのは、かれこれ10年ほど前、初めて台湾に遊びに来た時でした。そしてこれが私の人生の中で初めて「腸粉」という食べ物を口にした時でもありました。

まず、「腸粉」という食べ物についてですが、発祥は広州だと言われています。広東料理の定番メニューで、飲茶レストランなどで食べることができます。米粉を水に溶かしたものを、蒸し器の上に置かれた容器の中に流し込み広げます。そこに具材となるエビや、お肉などをのせ、数分蒸して、米粉の生地が薄い膜のようになったら具材をクルクルと生地で巻き込み完成です。日本語では「エビのライスクレープ巻」などと訳されることが多いです。クルクルと筒状に巻かれた柔らかい生地が「腸」に似ていることから「腸粉」という名が付いたそうです。

こちらの屋台は1998年創業で、既に20年ほどの歴史があり、現在は、おそらく2代目かな?と思う、若いカップルがお店を切り盛りしていますが、ここの腸粉の味は衰えることがありません。メニューは「牛肉腸粉(ライスクレープ巻/牛餡)」60元、「豚肉腸粉(ライスクレープ巻/牛餡)」60元、そして「蝦仁腸粉(ライスクレープ巻/蝦)」65元、の3種類のみ。

私の一番のオススメは「蝦仁腸粉」、中にプリプリの蝦が入っています。ここの腸粉の特徴は、皮が薄くて、中の具材とよくソースが引き立っているところ。ポットに準備された甘辛い醤油ダレをたっぷりかけてくれて、このソースが薄くてつるりとした腸粉と合わさって大変美味。そこに少し塩味のきいたエビの味わい、プリプリとした食感、ソースの甘じょっぱい感じ、腸粉のつるりとした喉ごし。本当によく合います。私は初めてこの屋台で腸粉という食べ物に出会ったわけですが、その時、このおいしさに感動したのを覚えています。「台湾には、こんなにおいしい食べ物があるんだー!」と。(台湾発祥の料理ではないですが……)

ここで腸粉の魅力に目覚めて、それから色々なレストランでメニューに腸粉がある度にオーダーしますが、この屋台の味を超える腸粉にはまだ出会っていないです。やっぱりここのが一番おいしい!

心心港式腸粉 SIN SIN H.K. Rice Roll
台北市松山區饒河街夜市內
台北市松山區饒河街204號 前路中
日~木 18:00–00:00
金、土 17:30–01:00
体も心も温まる濃厚薬膳テイストの藥燉排骨湯の洗礼

観光客には饒河街夜市というと胡椒餅というイメージが定着していますが、実は地元っ子たちには、饒河街夜市で有名な食べ物と言えば「排骨湯」です。特に饒河街夜市の排骨湯と言えば、「藥燉」という、薬膳食材をたっぷり使ったスープが特徴です。饒河街夜市の中間あたりに来ると、藥燉排骨湯の屋台がずらりと軒を連ねるエリアがあって、そのあたり一帯に来ると、ぷーんと漢方の香りが立ち込めています。

通路にテーブルがずらりと並び、威勢の良いお店の人の声が響きます。にっこり笑いながら、1人という意味で一本指を出して、目で合図を送ると、「這裡(ここ!)」と席を指定されます。メニューは「排骨湯(豚肉の薬膳スープ)」70元、もしくは「羊肉湯(ラムの薬膳スープ)」80元、ご飯ものが欲しい人は「魯肉飯(豚肉煮込みがけご飯)」25元もあります。

カップからはみ出すほどのインパクト抜群の排骨湯。豚のあばら骨の周りのお肉と薬膳たっぷりのスープを楽しむ食べ物です。特に冬の寒い時期には体を芯から温めてくれて、薬膳は冷え性や美容にもよいとされています。骨ごとついたお肉を見ると、ちょっとびっくりしてしまうかもしれませんが、台湾の人は骨付きお肉が大好き。骨の周りのお肉こそ、一番おいしいと信じているので、お肉は骨付きというのが醍醐味なのです。

テーブルの上に置かれたソースを小皿にとって、お肉につけながら食べるのがおいしい食べ方。箸では持ち上げられないほど大きな骨付き肉なので、思い切って手で持ってがぶりと食べるのが地元流。こんなときのためにウェットティッシュを用意しておくのがいいんですよ。

濃厚な薬膳テイストのスープは、正直、日本の多くの人は苦手とする薬っぽい味だと思います。例えて言うなら風邪によく効く某漢方薬「葛○湯」をだし汁に溶いた感じでしょうか?実は私も初めて藥燉排骨湯を飲んだ時には、眉間にしわが寄り、顔がゆがみました。「体にいいよ」なんて言われても、この味を我慢する方がよっぽど体に悪いよ、なんて思ったほど(笑)。ただ、人の慣れと言うのは恐ろしい?!もので、台湾に住んで6年以上たった今、なんと藥燉排骨湯が、おいしいとさえ感じるほど私の舌も胃袋もすっかり台湾仕様になっているようです。今では饒河街夜市に来たら、藥燉排骨湯を食べるのはすっかり私の定番コースになりました。

十全藥燉排骨
場所:台北市松山區饒河街191號
電話:0955 963 188
時間:17:00 ~00:00

グルメ以外にも夜市は娯楽の宝庫で、夜市に来るとどうしても、ゲームをしたくなってしまうのは、あの独特の雰囲気のせいでしょうか。なんだか懐かしさを漂わせるゲーム台を見ると、うずうずします。1回10元なんて良心価格、商売が成り立つのか、なんて余計な心配までしてしまいます。

携帯電話でゲームが楽しめるこのご時世に、ピンボールゲームや風船割り、輪投げなどおもしろみがないと思いがちですが、やってみると白熱してしまって、思わず時がたつのも忘れます。まだ携帯電話が肩掛けだった時代、ポケベルで連絡を取り合っていた時代には、この夜市のゲームが貴重な娯楽だったに違いない、なんて想像がふくらみます。

他にも、あれ?このキャラクターってこんな顔してたっけ?と思わず笑ってしまう怪しいグッズや、妙な日本語の書かれたTシャツのお店など、とにかく夜市には台湾の様々な魅力が詰まっています。ぜひ、夜市で台湾小吃の神髄を楽しんでみてください!

寄稿者情報

MIKIKO
台湾在住6年。台湾情報を伝えるライター.ブロガーとして幅広く情報を発信。美味しいものや目新しいものが大好きで、台湾全土のローカルフードやトレンドグルメを食べ歩いている。台湾人よりも台湾のグルメ情報に詳しい、と言われるほどのくいしんぼう女子。

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